患者さんと医療者の対話をつなぎます
医療の場においては、患者さんの最善の利益をめぐって、時に患者さんやご家族の思いと医学的アプローチの違いが生じてくることがあります。患者さん、ご家族が思いを言えずにいると、小さな疑問や不安がふくらみ、信頼関係に影響を及ぼすことも出てきます。そのような場面に、メディエーションを活用していただくことができます。

メディエーションとは、
医療者と患者さんの間のコミュニケーションを仲介する役割を置くことにより、当事者間の相互理解を促し、対話的に問題解決を図っていくものです。仲介者のことをメディエーターといいます。当院では、トレーニングを受けた相談担当のメディエーターナースが外来、入院問わずあらゆる現場に出向き、満足できる質の高い医療へと橋渡しをしています。

質の高い医療を支援するメディエーション

当院では、患者さんやご家族がどのような療養上の心配事も安心して相談できる窓口を設置するとともに、職員がコンサルテーションを受けられるシステムを敷いています。
また、多様な職種や部門が一堂に集まる定例学習会を開催し、参加型の事例学習やワークショップなど、実践トレーニングを行っています。
済生会泉尾病院では、つねに進化する医療、ケアを病院全体で担っていく取り組みのひとつとしてメディエーションを推進し、活気ある職場づくりに生かしています。