診療科・部門紹介

  1. ホーム
  2. 診療科・部門紹介
  3. 放射線科

放射線科

スタッフ紹介

小野 泰之 医長

[学位等]
  • 日本医学放射線学会専門医
  • 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  • 日本医学放射線学会研修指導医
  • IVR専門医

重山 謙 医員

[学位等]
  • 放射線科専攻医

上野 裕 非常勤医師

[学位等]
  • 日本医学放射線学会専門医
  • 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  • 日本医学放射線学会研修指導医

松下 実可 非常勤医師

[学位等]
  • 放射線専攻医

診療内容

放射線科では各種画像診断と肝臓癌に対するインターベンショナルラジオロジー(IVR)を担当しています。

業務は、常勤医1名、非常勤医5名で行なっています。
画像診断では、胸部単純撮影、消化管透視検査、CT、MRI、核医学検査のレポート作成を行なっています。画像、読影レポートは全ての電子カルテ端末で参照できます。

検査は、院内からの依頼の他に、病診連携による他院からの依頼も受付けています。放射線科受付あるいは地域医療連携室への電話連絡により検査予約ができます。

CTやMRI・RI(核医学)・血管造影など、大型装置を多数導入しています。病院内外から非常に多くの画像診断の依頼を受けさまざまな治療および検査を行います。高度な検査技術と知識を持ったスタッフが、患者さんに正確・迅速・適切な医療を提供できるよう、努力しています。検査などに関するご質問がございましたら、お気軽にお尋ねください。担当スタッフがお答えします。

治療と検査

単純X線撮影
単純X線撮影とは、いわゆるレントゲン撮影を指します。X線は体の組織や臓器によって透過性が異なります。この差を利用してCR(Computed Radiography=X線画像装置)装置を用いて画像を作り、診断を行います。
放射線検査の中では最も被ばくの少ない検査です。胸部や腹部・骨を主に撮影します。
また骨密度測定装置も骨粗鬆症予防に一役かっています。

マンモグラフィマンモグラフィ検診施設画像認定証
当院では、マンモグラフィ精度管理中央委員会認定の乳房撮影装置LORAD M-IVを導入しております。日本乳がん検診精度管理中央機構の認定医師が診察をし、女性の認定放射線技師が撮影を行います。プライバシーの配慮も心がけております。CR(Computed Radiography=X線画像装置)装置を用いて画像を作り、診断を行います。 

骨塩定量検査
・骨塩定量検査とは
骨を構成しているカルシウム、マグネシウム等のミネラル成分量を測定する検査です。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の診断、骨折のリスクを判定できます。

・骨粗鬆症とは
骨がスカスカになって弱くなる病気です。腰や背中が痛くなったり、曲がったりしてきます。
ひどくなると骨折を起こして寝たきりの原因にもなります。特に負担のかかる大腿骨の骨折が深刻な問題です。寝たきりの原因の第3位が骨粗鬆症による骨折であることから、高齢社会が抱える問題の一つとなっています。

当院の装置の特徴

  • 骨粗鬆症の診断、治療の為、骨折リスクの高い腰椎正面、大腿骨などの検査に対応した装置を使用しています。
  • 一部位最速30秒、連続測定ワンスキャン機能 5分以内で痛みもなく患者様の負担を少なく検査が可能です。
  • X線被爆も胸部エックス線撮影の約6分の1という安全性と安心を実現。

(GE社製PRODIGY)
検査結果をもとに数値化し、検査結果を表示します。

検査のながれ
1、放射線科で検査受付
2、当日検査
3、検査台に仰向けで寝て頂くだけで息止めの必要もなく5分程度で終わります。

骨が減ってしまう原因とは?
骨は絶えず活発な新人代謝をしています。身体の細胞と同じで、丈夫でしなやかな骨を保つためには古い骨を壊し、たえず新しい骨に作り変える必要があります。
 これは骨代謝といいます。ところが、骨のもとになるカルシウムの摂取が不足したり、身体が老化して骨を作るためのホルモンが不足してくると、骨を作る量よりも骨をこわす量のほうが多くなります。
こうして骨からカルシウムが徐々に減り、骨がスカスカになっていきます。

早期発見のために
骨粗鬆症が病気として診断されるのは骨密度検診などで問診や骨密度測定をしてはじめてという場合が多いのです。
他の病気と一番違うのは『自覚症状がない』ことです。骨が痛いということがなく進行していき、何か(転倒、咳、重たい荷物を持つ等)の拍子に折れてしまうという点が一番やっかいな病気です。
 半年~1年の間隔での骨密度検査によって経過を見ていくことが大切です。
各年代で骨の状態を把握することで、食生活や、運動などの生活上の注意を行った予防、あるいは早期治療が始められます。

CT検査  (MDCT 64ch ・ 64ch)
CT(Computed Tomography=コンピューター断層撮影)とは、コンピューター処理によって、身体内部の断面を画像化する検査です。症状やエコー・血液・尿検査などの結果から実施します。いろいろな断層面の画像や、3D画像を作成できます。
(検査の種類によっては造影剤を使用することがあります)。

                                                                    フィリップス社製Incisive CT

MRI検査  (1.5 T)
MRI(Magnetic Resonance Image:磁気共鳴画像)検査は、強力な磁場と電波を用いて、体内の水や脂肪・血流などを画像化します。MRI装置の内部には非常に強くて均一な磁場が常時発生しております。
体内の臓器をさまざまな角度から観察でき、 CT検査では分からない疾患が発見される場合もあります。 またCT検査がX線を使用するのに対して、 MRI検査は磁石の力を用いるため、放射線による被ばくの心配がありません。造影剤を使用せずに血管を観察することも可能です (検査の種類によっては少量の造影剤を使用することがあります)。
内容によって異なりますが、30分~1時間程度で終了します


                                                                   
     フィリップス社製 MRI (1.5T)

 
RI検査
RI検査では、自ら放射線を出すRI(Radio Isotope=放射性同位元素)という物質で目印をつけた薬(放射性医薬品)を用います。放射性医薬品は検査の対象となる臓器に集まり、微量の放射線を発するため、これを専用のカメラで撮影します。他の検査と違い臓器の働きも見ることができます。
薬の発する放射線の量は時間とともに減少します。この検査によって体が悪影響を受けることはありません。
食事制限や、服用中の薬の一時中止をお願いする場合があります。撮影する臓器により、検査までの待ち時間には違いがあります。薬が集まる時間は臓器ごとに異なり、注射後すぐに検査ができる場合と、しばらく時間が必要な場合があるためです。検査によっては、次の撮影まで安静を保つ場合があります。検査の1日から3日後に再度来院していただく場合があります。

・X線診断法と核医学診断法の違いは

X線検査は、体外から放射線(X線)を照射して画像を作ります。
核医学検査は、体の内部から出る(γ線)を検出して画像を作ります。


 

 

 

 

 

・検査までのながれ
1、放射線科で検査の予約をします。
2、予約日時に放射線科で受付します。
3、RI(核医学検査)室にて放射性医薬品を投与します。(通常注射と同じです)
4、投与してから直後又は数時間(検査によっては数日間)後に検査となります。(検査薬が検査部位に集積するまでに時間が必要となります)
5、検査は装置の寝台に寝ていただくだけです。検査時間は30~60分程です。
6、検査終了後は普段通りで制約はありません。

当院で可能なRI検査には次のものがあります。
・脳血流シンチグラフィー : 脳血流異常、認知症、モヤモヤ病等の血管病変の診断。
血流によって脳に取り込まれる放射性医薬品(RI)を注射し、RIから出る放射線(γ線)をガンマカメラという機械で撮像し、脳血流の変化を見る検査です。
RI投与直後に検査します。検査時間は40分程です。
脳血流シンチグラフィー

・ダットスキャンシンチグラフィー: パーキンソン症候群 ・ レビー小体型認知症等の鑑別診断。
RI投与から3時間後に検査します。検査時間は40分程です。

・骨シンチグラフィー : 骨の炎症 ・ 転移性骨腫瘍 ・ 原発性骨腫瘍等の鑑別診断。
RI投与から3時間後に検査となります。検査時間は40分程です。
骨シンチグラム像

・ガリウムシンチグラム: 腫瘍や炎症に集まります。不明熱、サルコイドージス、悪性リンパ腫等の診断。
RI投与から72時間(3日)後に検査となります。検査時間は30~50分程です。
ガリウムシンチグラム像

・肺血流シンチグラフィー: 肺梗塞等の診断。
RI投与直後に検査します。検査時間は40分程です。
肺血流シンチグラフィー像

・腎動態シンチグラフィー(レノグラム) : 分腎機能評価、腎摘出前後機能評価の診断。
RI投与直後に検査します。検査時間は30分程です。

・心筋シンチグラフィー: 心筋血流、心筋症、心筋のダメージエリアの診断。
RI投与直後又は数時間後(使用核種により変わります)に検査します。
検査時間は40分程になります。(検査により直後と数時間後の2回検査する場合もあります)
   (201TL(201塩化タリウム)薬剤負荷心筋シンチグム像)

・その他の主な検査には 腎シンチ・胆道シンチ・肝シンチ・副腎髄質シンチ等があります。

検査費用について
RI検査で使用する検査薬(放射性医薬品)は予約を受けてから発注をします。その理由は有効期限(半減期)がある為に長期間の保存が出来ません。例えば骨シンチグラフィーの場合
99m-テクネシウムという薬を使用します。この薬は有効期限(半減期)は6時間で1日しか使用できません。このような特殊性から比較的高価な薬となります。

血管造影検査 (頭腹部用 ・ 心臓用)
血管の状態や血液の流れを調べるための検査です。太ももの付け根または腕の動脈から細い管(カテーテル)を通し、造影剤を目的の血管に流しながらX線撮影します。血管が狭くなったり詰まったりしていないか、腫瘍を栄養としている血管はどれかなど、血管が関係している疾患を詳しく調べることができます。狭くなった血管を広げたり、腫瘍に栄養を運ぶ血管を詰めたりなど、治療を行うことも可能です。また不整脈の治療にも補助的な役目をはたします検査・治療時間は30分から数時間となります。

                              フィリップス社製 血管撮影装置

DR検査
X線透視を使用して、疾患の診断・治療を行います。
DR(Digital Radiography=デジタルラジオグラフィー)検査では、主に造影剤を使用したX線診断を行います。胃透視を始めとするバリウム造影剤を飲む検査の他、内視鏡を使用する検査、造影剤を静脈注射・点滴などを用いる検査があります。
検査(ERCPなど)で診断確定後、ただちに内視鏡的治療を実施することもあります
DR検査では、さまざまな部位の検査を行います。

胃透視・注腸

胃透視は、胃の壁に異常がないかを調べる検査です。バリウム造影剤に加えて胃を膨らませる「発泡剤」という炭酸の粉も飲んでいただき、体をさまざまな方向に動かしながら、胃全体を撮影していきます。注腸ではバリウム造影剤と腸を膨らませるための空気を肛門より注入し、腸の壁に異常がないかを調べます。両検査ともに、検査にかかる時間は20~30分です。
どちらの検査も、胃や腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑えるため薬を注射します。以下の3つに該当する方は注射できない場合がありますので、事前にスタッフへお伝えください。

心臓病の方
緑内障の方
前立腺肥大症の方

その他に点滴注入腎盂造影・PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)・EST(内視鏡的括約筋切開術)・ろう孔造影・イレウスチューブ挿入などがあります

放射線検査でご注意いただきたいこと

撮影部位にある金属類などは取り外してください。また検査前に、食事の制限や薬の服用などをお願いする場合があります。

貴金属(ネックレス、ピアスなど)
メガネ、入れ歯
金属の入った下着(ブラジャーなど)
ズボンのベルト、ファスナー
カイロ、エレキバン、湿布

※検査前に上記のものがないかチェックし、該当する場合は取り外していただきます。検査着を用意していますのでご安心ください。
※検査当日は、脱着しやすい服装でお越しください。  
※ご不明の点につきましては、ご遠慮なくスタッフにお尋ねください。

MRI検査でご注意いただきたいこと

MRI検査は磁場の中で行うため、状況によっては検査を受けられない場合があります。
以下に該当する方は、必ず検査前にスタッフにお知らせください。

<MRI検査を受けられない方>
心臓にペースメーカーがある方
人工内耳を使っている方

<MRI検査を受けられない可能性のある方>
心臓にステントなどがある方
体内に避妊リングなどがある方
手術による人工関節・針金・脳動脈瘤クリップなどの金属が体内にある方
妊娠している方、またはその可能性がある方
閉所恐怖症など狭いところが苦手な方
歯の矯正またはインプラントなどをされている方
以前にMRI検査で気分が悪くなったことのある方

検査室の中には、以下のものは持ち込むことができません。

貴金属 ( ネックレス、ピアスなど )
メガネ、入れ歯
金属の入った下着 ( ブラジャーなど)
ズボンのベルト、ファスナー
カイロ、エレキバン

※ご不明の点につきましては、ご遠慮なくスタッフにお尋ねください。

造影検査を受けられる方へ

造影剤は、体の異常をわかりやすくするために用いる薬です。
造影剤とは何か、副作用はどんなものがあるのか、検査前の注意事項などを以下のページに詳しくまとめています。

造影検査を受けられる方へ