物忘れ外来

物忘れ外来

概要

診療内容

誰でも年齢とともに、物の覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。こうした「物忘れ」は加齢に伴う生理的なもので、特に心配する必要がありません。生理的な物忘れでは、体験の一部だけを忘れるのが特徴です。従って、物忘れの程度は軽く、落ち着いて考えれば思い出すことが出来ます。

認知症などで起こる病的な物忘れは、老化の範囲を超えています。新しい情報を脳に取り込み保存する能力が障害され、その結果、見たり聞いたりしたことを記憶に留めておくことが出来ず、体験まるごと全部、忘れてしまいます。そのため、「食事をした」という経験自体を忘れてしまったり、自分がいる場所や家族がわからなくなったりします。本人に自覚がないことも多いです。

認知症の症状をきたす病気にもいろいろあります。脳梗塞や脳出血など脳の血流障害によるものや、脳の神経細胞が壊れる変性疾患や、正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫などの脳の圧迫によるものや、ホルモン異常、栄養障害、薬物、アルコールに関連するもの、うつ病でも認知症のような症状が見られることもあります。認知症の症状があっても、もとの病気を治療すると治ることもあります。そうでなくても、早期に診断をつけることで進行を遅くしたり、これからの過ごし方を考えたりすることが出来ます。

下記のような症状はありませんか?

記憶があやふや

  • 同じことを言ったり聞いたりする。
  • 人と会う約束や日時を忘れる。
  • 最近の出来事が思い出せない。
  • 物をなくしたり置き忘れたりする。
  • 水道やガス栓の閉め忘れが目立つようになった。
  • 物の名前が思い出せなくなった。

なぜかやる気が出ない

  • 今まで好きだったものに対して興味、関心がなくなった。
  • 服装や身だしなみに気をかけなくなった。
  • 日課をしなくなった。

時間や場所がわからなくなる

  • 時間や場所の感覚が不確かになった。
  • 慣れているところで道に迷った。

今まで出来ていたことが出来ない

  • 今まで出来ていた作業がこなせなくなった。
  • 簡単な計算間違いをする。

性格が変わった

  • ささいなことでおこりっぽくなった。
  • 以前よりひどく疑り深くなった。

老化?認知症?と気になる方は「物忘れ外来」の受診をご検討ください。

ご相談は予約センターで承ります

電話番号:06-6552-0094

受付時間:月~金曜日 9時~15時
土曜日 9時~12時

スタッフ紹介

  • 香月 晶

    部長

    香月 晶かつき あきら

    認定資格
    • 精神保健指定医
    • 日本精神神経学会専門医
    • 日本精神神経学会指導医
    • 日本精神神経学会認知症診療医
    • 日本サイコオンコロジー学会認定登録精神腫瘍医
    • 平成19年度第一回京都大学医学部附属病院医師臨床研修指導医講習会修了
    • 平成20年精神腫瘍学の基本教育に関する指導者研修会修了
    • 2010年がん医療に携わる医師に対するコミュニケーション技術研修見学研修修了
    • 2011年国立精神神経センター「うつ病認知行動療法に関する技術研修」修了
    • 心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)受講
    • アルツハイマー病の病態、診断、抗Aβ抗体薬の投与対象患者及び治療に関する研修受講

外来担当医表

午前 中尾
(精神科)