リハビリテーション科・リハビリテーションセンター
概要
リハビリテーションセンターでは、病気やケガなどが原因で日常生活に支障が生じた患者さんに、再び家庭や社会にて生活ができる様にリハビリテーションを行ないます。対象は当院入院患者さんが中心ですが、当院もしくは他院からご紹介のあった方の外来リハビリ、訪問リハビリも一部行なっています。
整形外科、脳神経外科、内科を中心に、様々な診療科からリハビリの依頼を受け、主治医およびリハビリ科医師の指示の下、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を実施しています。
・理学療法 主に立ったり、歩いたりする練習を行います |
・作業療法 主に日常生活動作(食事、入浴、更衣、整容、トイレ、家事動作)の練習を行います |
・言語聴覚療法 主にコミュニケーション、嚥下(えんげ:飲み込むこと)の練習を行います。 |
私たちの目標は、患者さんが再び家庭や社会に安心して復帰していただく事です
診療担当・日時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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午前 | - |
梶本 (初診) |
唐川 (予約制) |
- |
河合 (初診) |
- | |
午後 | - | 梶本 | - | - | 河合 | - |
スタッフ紹介
林 孝秀 統括部長
- [学位等]
-
- 医学博士
- 日本内科学会認定医 / 日本医師会認定産業医
- スポーツ医
- 日本感染症学会認定 ICD
- 医学博士
- [専門分野]
-
- 一般内科 / 血液透析 / 高血圧
唐川 正洋 名誉院長
- [学位等]
-
- 医学博士
- 日本内科学会認定医 / 日本循環器学会認定循環器専門医/不整脈学会 専門医
- 日本循環器学会地方評議員
- 日本内科学会近畿地方会評議員
- 関西医科大学評議員
- 関西心臓カテーテル研究会世話人
- 中の島心血管フォーラム世話人
- 阪神アブレーション電気生理研究会世話人
- 大阪臨床電気生理フォーラム世話人
- 日本高血圧学会指導医
- 日本リハビリテーション医学会回復期リハビリテーション病棟専従医師研修会修了
- 医学博士
梶本 かさね 非常勤医師
- [学位等]
-
- リハビリテーション医学会専門医
河合 謹也 非常勤医師
- [学位等]
-
- リハビリテーション医学会専門医
方針
方針:QOLを支える質の高いリハビリテーションの提供
患者さんそれぞれのQuality Of Life(QOL:生活の質)を支えるリハビリテーションの提供として、以下の4つを目標とします。
- 確かな技術を提供します
- 安全なリハビリテーションを提供します
- 連携体制の充実をはかります
- 高い教育体制を整え、リハビリテーションの質の向上につとめます
診療内容
リハビリテーションセンターの特徴
1.一貫したリハビリテーション
リハビリテーションセンターでは急性期から在宅までの様々な場面でのリハビリを提供しています。入院中は、集中治療室での急性期医療から回復期、慢性期医療のそれぞれの病気に応じて対応しています。また退院後のケアとして訪問リハビリ、外来リハビリも行っています。
リハビリスタッフはそれぞれチームに分かれ、より専門的なリハビリを提供致しており、入院から在宅までの一貫したリハビリを提供できる体制を整えています。
2. 365日リハビリテーション
リハビリテーションは平日だけでなく日曜日、祝日(年末年始含む)にも実施しています。
ご家族のリハビリ見学も可能です。事前にご連絡いただければ担当者との相談もしていただけますので、お気軽にお越しください。
3. 様々な疾患に対応
厚生労働省が定めるリハビリテーションの施設基準は、全て「Ⅰ」を取得しており、様々な疾患に対してリハビリを実施しています。
脳血管疾患等リハビリテーション | Ⅰ |
運動器リハビリテーション | Ⅰ |
呼吸器リハビリテーション | Ⅰ |
心大血管疾患リハビリテーション | Ⅰ |
廃用症候群リハビリテーション | Ⅰ |
がん患者リハビリテーション |
4. 充実したスタッフ
医師(2名)のもと、理学療法士(44名)、作業療法士(14名)、言語聴覚士(9名)の総数67名のリハビリスタッフが在籍しています。それぞれの国家資格だけでなく、認定資格を有するセラピストも在籍しています。
また、知識と技術の更なる研鑚のため定期的に勉強会を開催し、皆様に提供できるリハビリの質向上に取り組んでいます。
医師 | 2名 |
理学療法士 | 44名 |
作業療法士 | 14名 |
言語聴覚士 | 9名 |
心臓リハビリテーション指導士 3名 | 日本心臓リハビリテーション学会認定 |
呼吸療法認定士 8名 | 日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会、合同認定 |
呼吸ケア指導士 2名 | 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会認定 |
回復期セラピストマネージャー 1名 | 回復期リハビリテーション病院協会認定 |
介護支援専門員 1名 |
5. チーム医療の実践
医師、看護師、介護士、社会福祉士、管理栄養士、臨床工学技士、健康運動指導士らとの回診参加、カンファレンス(症例検討会)、ミーティングを定期的に開催し、密に連携を図っています。
また、地域のケアマネージャーや福祉施設職員らとの情報交換も積極的に行い、退院指導に役立てています。
6.地域サポート
地域との連携をリハビリテーションを通じてサポートするため地域サポートチームを設置しています。近隣地域にお住まいの方がリハビリテーションを受けて、安心して自宅で生活できるように、入退院にリハビリテーションの視点からサポートを積極的に行っています。また、泉尾福祉グループ内の連携として、施設職員との情報共有や介護技術指導などを行っています。
急性期リハビリテーション
急性期リハビリテーションでは、手術前後や発症直後から病棟での日常生活動作(ADL)の獲得と早期退院に向け、リハビリを積極的に行っています。
発症早期から行うリハビリは、廃用症候群(寝たきりによる運動機能低下)の予防や身体機能の回復に有効です。一方で、医師の治療と併せて行われるので、様々なリスク(危険)管理を必要とします。そのため、急性期リハビリテーションチームには、専門知識を有する認定資格を持ったスタッフが多数在籍しており、安全で質の高いリハビリテーションサービスを提供しています。
リハビリ依頼科一覧
総合内科、呼吸器内科、整形外科、外科・消化器外科、脳神経外科、循環器内科、腎臓内科、消化器内科、脳神経内科、糖尿病・内分泌内科、皮膚科、泌尿器科
【理学療法】
全対象者に対応できる専門的なスタッフが在籍し、術前から二次的合併症の予防や術後・発症後の早期離床・早期退院を目指し、基本動作を中心に積極的にリハビリを実施させて頂きます。
【作業療法】
入院、術後早期から作業療法を開始し、退院後の生活を想定した動作練習や入院中での実場面での生活動作を練習していき、生活動作の早期獲得や早期退院を目標として訓練をしています。
【言語療法】
入院後、早期より食べ物が飲み込みにくいなどの摂食嚥下障害に対して評価・訓練・助言を行い、医師や看護師とも連携し経口摂取の早期開始に取り組んでいます。また脳卒中などの病気によるコミュニケーション障害(失語症や構音障害など)や高次脳機能障害の評価・訓練・助言を行っています。
回復期リハビリテーション病棟
◆病床数 40床
◆施設基準1
医師:専従含み2名(認定医1名)
社会福祉士 専従配置 / 管理栄養士 専任配置
土日祝含む365日リハビリ実施
過去実績
実施単位数 | 6.6単位(1日一人あたりの平均)(H29 年度) |
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在宅復帰率 | 82.8%(H29.10~H30.3) |
実績指数 | 42.36(H29 年度)※規定による除外算定後 |
特徴
- スタッフは急性期から訪問リハビリまでの豊富な経験を有しています。
- 管理栄養士を中心とした栄養チームによる栄養管理を行っています。
- 全患者に対して多職種によるカンファレンスを毎月実施しています。
- スタッフが直接ご自宅に訪問して家屋評価を行い、手すり設置などの住環境の調整についての提案を行います。
回復期リハビリテーション病棟では、患者さんの最大限の機能改善を目指すことはもとより、その人らしい生活が過ごせるようにと常に取り組んでいます。安全で効果的なリハビリを提供するために、施設基準の維持と多職種連携を充実させるように日々努めています。
地域包括ケア病棟
地域包括ケア病棟とは平成26年4月に新設された病棟で、手術や点滴など急性期の治療が終わった後、すぐに自宅に退院するには不安がある患者さんに対して、リハビリや退院後のサポートの調整を行って、自宅に帰るための準備を行う病棟です。また在宅療養されている患者さんのご家族を支援する目的で短期間の利用も行えます。当院においても平成26年11月に開設しました。
リハビリでは自宅へ退院することを目標として、理学療法士が「立つ」「歩く」などの基本的な動作の獲得のため筋力トレーニングや体力の向上を行い、作業療法士がより生活に近い動作の獲得のため入浴方法の指導や調理・掃除などの家事動作訓練を行い、言語聴覚士がコミュニケーションや摂食嚥下(食べる・飲み込む)に問題のある方の訓練・支援を行ないます。また、離床の機会を増やし、社会的交流の改善を図るため病棟でレクリエーションを行なっています。
リハビリ単独の力だけでなく、この病棟に関わる医師・看護師・介護士・医療ソーシャルワーカー等と話し合い、協力することで、入院生活から退院した後の生活に至るまで、患者さんご自身やご家族の不安を軽減できるように努めています。
訪問リハビリテーション
○訪問リハビリテーションとは
身体機能や動作能力が低下された方が、住み慣れたご自宅で活き活きとした生活が送れるように、理学療法士・作業療法士が直接ご自宅へ訪問してリハビリテーションを行います。
○訪問リハビリテーションの内容
身体機能の維持、向上だけでなく、日常生活につながるような歩行練習やトイレ動作練習、入浴動作練習を行います。
また、ご家族や他サービス担当者の方に対する介助方法の提案や住宅改修、福祉用具についての提案も行います。ご利用者一人一人の身体能力に応じた自主練習などの指導も行っています。
○当院訪問リハビリテーションの特徴
1.当院を退院された方(大正区在住)を中心に、ご自宅にお伺いし、安心・安全に過ごすための支援を積極的に行っています。
2.病院内(急性期、回復期、地域包括ケア病棟)での一連のリハビリテーションを経験した5年目以上のスタッフが、ご自宅でのリハビリを担当しています。
3.入院中から訪問担当スタッフが、直接リハビリ場面を見学し、入院担当者との情報交換を密に行います。そのため、入院中に行っていた歩行やトイレ、入浴の練習や、ご家族への介助方法の提案が、退院後の生活で実際に行えているかを訪問担当スタッフが確認させて頂き、そこでの問題に対して、必要な運動や動作指導、環境調整をスムーズに行うことができます。