<特色>
当科は,日本眼科学会の研修指定病院で,常勤医3名,関西医大から外来応援医師1名、視能訓練士2名で診療を行っています。外来は、月曜から土曜までの午前中(受付は11時半まで)
予約制(2診制)ですが(土曜日以外)、初診、予約外の診療も随時受け付けています。
午後は、各種特殊検査、レーザー治療、術前説明、外来手術など予約制で十分に時間をとって行っています。患者さん一人ひとりの治療方針,特に難症例に対する方針などについては,十分スタッフ間で検討し,過不足のない治療を行うよう心がけています.眼科スタッフ一丸となって,よりよい眼科医療を提供できることを目指して日々の診療を行っています.
<対象疾患>
当科では一般的な眼科疾患である結膜炎、霰粒腫、麦粒腫、翼状片などから特に白内障,緑内障,そして糖尿病網膜症,黄斑円孔,黄斑上膜,加齢黄斑変性,網膜剥離といった網膜硝子体疾患に対する治療を行っています.診断,治療に欠かせない各種機器を整備し,迅速な診断,治療へと役立てています.
・白内障
・緑内障
・糖尿病網膜症
・加齢黄斑変性
・黄斑円孔、黄斑上膜
<診療実績>
(2010年度)レーザー手術,外来手術を除く
白内障手術(単独):291例,緑内障手術:7例,硝子体手術:42例,その他(翼状片、
内反症、眼瞼下垂など)30例
白内障は,眼の中にあるレンズ(水晶体)が主に年齢を経るとともに濁る病気です.白内障手術は,濁ったレンズを取り除き,代わりに人工のレンズを入れる治療です.当院では小切開,無縫合での超音波乳化吸引術が主ですが,計画的に縫着術を必要とするような難症例も多く扱っており,いずれにおいても良好な成績を得ています.入院期間は日帰り,短期入院など,状況に応じて多様な選択が可能です.
糖尿病網膜症は,本邦における失明原因の第2位であり,特に働きざかりの年代における失明原因として大きな問題となっています.当院にも多くの増殖糖尿病網膜症の方が受診されており,内科との連携による全身管理とともに,定期検査,治療を行っています.糖尿病網膜症は病期によって治療方針が異なります.必要な時期には合併症に対するレーザー治療,硝子体手術,緑内障手術を行いますが,これら一連の治療を行っています.豊富な経験をもとに,視機能をできるだけ温存する治療に努めています.
緑内障は40歳以上の約20人に1人の割合でみられ,本邦における失明原因の第1位の疾患です.特に正常眼圧緑内障は検診で偶然見つかることも多く,ある程度進行するまで自覚症状はありません.そのため,末期の緑内障の状態で初めて眼科を訪れる患者さんも少なくありません.こういった背景が疾患に対する理解と治療の継続を難しくしていると考えられることから,できるだけわかりやすい説明を心がけています.現時点では,眼圧を下げることが病状の進行を予防できる唯一根拠のある治療です.目標眼圧はそれぞれ異なります.一人ひとりの病期を把握し,治療の時期を逃さぬよう薬物治療,手術療法を行っています.
加齢黄斑変性は,特に見ようとする焦点の視力が落ちるので,生活の質(QOL)におおきな影響を及ぼす疾患です.最近はよい治療法もあり,病状によっては食い止めて視力を維持することもできます.当院では的確に病状を判定し,治療の内容によっては当院,あるいは関西医科大学附属病院などで治療を受けていただいております.
黄斑円孔,黄斑上膜は,物を見るときの焦点(黄斑)に孔が開く,あるいは上に膜が張ることで,物が欠けてみえたり,歪んでみえたりする病気です.これらの疾患の治療は、手術で孔を閉じる,あるいは張った膜を取り除きます.