平成21年4月に山道啓吾(副院長),元廣高之(部長)をはじめ計4名のスタッフで関西医科大学から新しく赴任してきました。平成22年4月にはスタッフが一部交代し、新体制となりましたが、特に愛知県がんセンターから斉藤卓也副医長を迎え、がん診療の充実を図りました。現在、常勤医師6名、非常勤医師3名の体制で幅広く外科疾患の診療を行っています。
診療内容としては、消化器外科,一般外科,末梢血管外科,乳腺外科,小児外科など外科疾患全般の診療を行っていますが,これまでの大学病院における経験を生かし,最新の医療,高度先進医療の提供を目指しています。特に内視鏡外科の充実を図り,従来から行われていた胆石症の手術に加え,胃がんや食道がん,大腸がんなど消化管の手術にも積極的に低侵襲な内視鏡手術(腹腔鏡手術・胸腔鏡手術)を行っています。また,新しい手技として単孔式腹腔鏡手術を胆石症の手術に2009年8月から導入しました。これは従来,3-4ヶ所の孔を開けて行っていた胆のう摘出術を臍の1か所の創だけで行う手術で,整容性に非常に優れ,術後はほとんど創あとが目立ちません。さらに2010年5月からは結腸癌に対する単孔式腹腔鏡下結腸切除術も開始しました。その他にもがん治療では外来化学療法も含め,ガイドラインに基づいた抗がん剤治療を行っており,良性疾患においては痔や鼠径ヘルニアの短期入院(2-3日の入院)手術も積極的に行っています。
当院外科は、National Clinical Database ( NCD ) 事業に参加しています。詳しくはこちら (PDF)
診療科目と対象疾患
<消化器外科>
食道、胃、小腸、大腸の良性及び悪性疾患、肛門疾患(痔など)
肝、胆、膵の良性及び悪性疾患
<内視鏡外科>
食道: 食道がん,食道腫瘍,逆流性食道炎,アカラシア,食道裂孔ヘルニアなど
胃: 胃がん,胃腫瘍(GISTなど),胃潰瘍,十二指腸潰瘍穿孔など
大腸: 大腸がん,大腸腫瘍(GIST,腺腫など)など
胆道: 胆石症,胆のうポリープなど
その他: 虫垂炎,腸閉塞,脾腫,気胸など
<末梢血管外科>
閉塞性動脈硬化症,動脈瘤,下肢静脈瘤,リンパ浮腫など
<乳腺外科>
乳がん,乳腺腫瘍
<小児外科>
鼡径ヘルニア,陰嚢水腫,腸重積など
<一般外科>
鼡径ヘルニア,腹壁ヘルニア、皮膚腫瘍,外傷など
腹腔鏡手術
従来,腹部外科手術は腹部を大きく切開して行っていましたが,1989年にフランスで腹腔鏡を用いた胆のう摘出術が初めて報告され,小さな創で行える低侵襲手術として日本でも導入され,急速に普及しました。現在,腹腔鏡下胆のう摘出術は胆石症に対する標準術式として一般化していますが,最近は胃や大腸など消化管手術にも腹腔鏡手術が応用されるようになり,主に早期胃がんや大腸がんなどに対して行われるようになりました。
当院でも胆石症の手術に加え,胃がんや食道がん,大腸がんなど消化管の疾患に対しても積極的に腹腔鏡・胸腔鏡手術を行っています。また、最近ではより低侵襲で創あとが残らない単孔式腹腔鏡手術も胆のう疾患や結腸がんに対して行っています。
●腹腔鏡手術の実際(胃がん手術)
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| 臍の近くに小さな孔をあけてカメラを挿入,お腹の中を炭酸ガスで膨らませ,モニター画面に映し出された画像を見ながら別の孔から入れた器械を操作して手術を行います。創が小さいので体に対する負担が少なく,術後の痛みも軽くすみます。 |
●腹臥位胸腔鏡下食道切除術
●単孔式腹腔鏡手術
●単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術の実際
●単孔式腹腔鏡下結腸切除術の実際
| *単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術には適応があります。詳しくは外来(担当:山道啓吾)でご相談ください。 |