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皆さんは『子宮頚癌に効くワクチン』をご存じでしょうか?
子宮癌は婦人科領域のがんの中で、乳癌に次いで発症頻度が高い癌です。子宮癌には子宮頚部に発生する「子宮頚癌」と子宮体部の内膜に発生する「子宮体癌」があります。子宮体癌が50から60歳代に多いのに対し、子宮頚癌は20から30歳代において、その発症頻度が急増します。両者の子宮癌の間には発症年齢の違いだけでなく、症状も大きく異なります。子宮体癌の場合には不正性器出血によって発見されるのに対して、子宮頚癌の場合には、初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、しばしば発見が遅れることがあります。
子宮頚癌の原因は、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)と考えられています。発がん性HPVには15種ほどの型がありますが、その中でも日本人の子宮頚癌に関連性の高い型は16型と18型で、この2つで全体の約6割を占めています。
発がん性HPVの16型と18型の感染を防ぐワクチンが登場し、諸外国では早くからこのワクチン接種が行われていましたが、ようやく本邦においても昨年末より接種可能になりました。当院においても本年7月より、この子宮頚癌ワクチンの接種を始めております。接種対象者は10歳以上の女性です。性交渉を開始する前の年齢で接種するのが最も効果的であると考えられていますが、発がん性HPVに感染したとしても多くの場合は免疫により排除されるため、次の感染予防として成人女性にも接種意義は十分にあると考えられています。
子宮頚癌は、これから結婚、出産を迎える世代にも発症するので、女性にとって大変深刻な病気ですが、ごく初期に発見できれば、多くの場合子宮を温存することができます。早期発見と早期治療のためには、子宮頚癌検診が必要です。子宮頚癌ワクチンの接種と子宮頚癌検診とで、子宮頚癌からより確実に女性の体を守りましょう。
平成22年7月より子宮頚癌ワクチン(商品名:サーバリックス)の予防接種を始めました。
詳しくは、総合内科外来までお問合せ下さい。